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令和2年度6月補正予算案に関する記者発表の要旨について

ページID:0008663 更新日:2020年6月15日 印刷ページ表示

日時:令和2年6月12日(金曜日)11時24分~11時37分

場所:知事会議室

 

 

 

(知事)

 それでは補正予算案でございます。少しスピードを上げてお話させていただきます。喫緊の課題である新型コロナウイルス感染症への対応については、これまで3度にわたる補正予算を編成しまして、感染拡大の防止をはじめ、医療検査体制の強化や地域経済の維持等の対策に全力を傾注しているところでございますが、各予算編成後の状況変化等を踏まえるとともに、県政の重要課題への対策も着実に進展させるため、今回の補正予算では、まずさらなるコロナ対策の充実を図ること、次に国の内示を受け西日本豪雨災害への対応をはじめとする防災・減災対策を一層推進すること、次に産業の振興等の重要課題への対応を強化することなどの諸課題を解決するために的確に推進すべき施策に係る経費を計上するものでございます。

 主な内容でございます。まずコロナ対応でございます。一に医療検査体制の整備と心のケアの充実として、これは新規でございますが、入院患者を受け入れた医療機関に対する県独自の協力金、これは患者1人当たり30万円とさせていただきます。これを新たに制度として創設し支給するとともに、県内の医療関係者のご理解により指定が進んだ中等症患者を受け入れる重点医療機関の病床確保のための空床補償、この他、無症状や軽症の患者の療養を行う宿泊施設の借り上げおよび運営を延長いたしますのでそうした経費、また、感染第2波が発生した場合でも医療崩壊を起こさせないよう、医療体制の強化を図ることといたしました。また、感染リスクを伴う治療・検査を行う医療従事者への応援手当金、これは県の方から早い段階で発表させていただきました応援手当金の支給、そしてまた、PCR検査体制の強化は先ほど申し上げさせていただきました。さらには、消毒液等の衛生用品を調達して医療機関への配布と保健所への備蓄を行うほか、入院患者の増加に備えまして、入院医療費の公費負担に係る予算を増額することといたしました。さらに、感染者やその家族等からの電話相談に対応する「こころのホットライン」の運営を継続するとともに、感染症の影響で交流活動が制限されている現下の状況を踏まえまして、これは三浦保様のご令嬢であります三浦良子様からのご提案でございました「三浦保」愛基金を活用して、児童生徒の健全育成に資する体験活動の展開を支援することといたします。

 二つ目に事業継続と経済活動回復への支援についてでございます。国の中小企業者向けテレワーク導入補助へ県独自の上乗せ助成を行うとともに、コロナ対応に伴う「新しい生活様式」を新たなビジネスチャンスと捉え、食品や衛生用品等の商品開発に取り組む中小企業を支援するほか、海外売上高が減少している県内ものづくり企業に対し、現地調査の支援やWebによる商談機会の創出に取り組むことといたします。また、県産品の売り上げが減少している県内小売業者を対象に県外での販売活動やECサイトを活用した割引キャンペーンへの取り組みを支援するとともに、県産水産物の消費を回復するため、食品流通事業者がスーパー等で取り組む販売活動を促進するほか、木材加工事業者が付加価値の高い木材製品の製造・出荷に取り組むための機械整備を進めることといたします。さらに、コロナ収束後を見据え、国が進める観光需要喚起策に連動した本県向け旅行商品の造成、これが先の「Go Toキャンペーン」との連動でございます。それを進めるとともに、公共交通機関の利用回復に向け、新しい生活様式に即した実証実験等に取り組む鉄道やバス等の交通事業者のほか、松山空港発着の国内線の需要回復に向けたプロモーション活動に取り組む航空事業者を支援することといたします。

 次に西日本豪雨災害への対応と防災・減災対策の推進でございます。国の防災・減災、国土強靱化のための緊急対策などに伴う内示がございましたので、これを受けまして、国と一体となって整備目標を10年前倒しで進めている肱川水系治水対策について、堤防等の整備を加速させるとともに、農業基盤の整備をはじめ、道路改築や橋梁の長寿命化、河川、海岸、港湾、砂防施設の整備などを積極的に進めることといたします。

 次に重要課題への対応強化でございます。三つ目でございます。まず、産業の振興でございます。昨年発生したアコヤガイの大量へい死を受けまして、原因究明と強い貝づくりに全力で取り組んでいる中、新たにアコヤガイ稚貝の安定生産に向けた種苗生産施設の整備を支援することといたします。また、水産物の安定供給に向けた漁業生産共同利用施設をはじめ、加工食品やブリ、マダイ等の水産物のアメリカへの輸出拡大に向けたHACCP(ハサップ)対応の施設、赤石五葉松盆栽のEUへの円滑な輸出に向けた施設の整備に取り組む事業者をそれぞれ支援することといたします。さらに、交通事業者が行う低床式路面電車の導入を促進することといたしました。その他、本県の働き方改革を推進するため、県内市町と連携した業務改革モデルの構築に取り組むとともに、県内の優れた近現代建築物の魅力を発信するシンポジウムを開催することといたします。

 この結果、6月補正予算総額は、一般会計で139億9,371万円となります。なお、国会で現在審議中の第2次補正予算案は本日中にも可決成立する見込みもございますことから、現在、これに即応する追加対策の取りまとめを行っておりまして、整い次第、6月議会の会期中に追加提案をさせていただきたいと思います。

 なお、条例等の議案については、法令改正等に伴う条例改正などを提案する予定としています。

 以上です。

 

(テレビ愛媛)

 今回の補正だが、これまでコロナ対応ということが多かったと思うが、先日も大雨が心配されましたが、防災・減災あたりをどのように取り組んでいくのか。

 

(知事)

 そうですね。どうしてもコロナというのが新しい案件で県民の皆様の関心も高い、もちろん命に係わる問題でしたから、これを優先せざるを得なかったのですが、何もそれだけをやっていたわけではなくて、同時並行してあらゆるジャンルの事業を継続して行っていたのが県庁の組織でございます。そういう中で今回、国の内示もありましたし、これも当初、西日本豪雨災害の時の約束事ですから、肱川の被害が非常に大きかったわけですから、これを10年前倒しでやるということを中心に予定どおりですね、しっかりと対応していくということに尽きると思っています。

 

(南海放送)

 豪雨災害に関連して政策費が計上されているが、まもなく西日本豪雨から2年経とうとしている中で、10年前倒しで行っている工事等の進捗状況はどうか。

 

(知事)

 順調にいっています。

 

(あいテレビ)

 予算にアコヤガイの稚貝関係が入っていますが、去年、被害が確認された夏場が近づいている。稚貝の大量へい死があったが、そのあたりの支援とか、対策は具体的に考えているか。

 

(知事)

 そうですね。実はですね、愛媛県ではまだ発生していないのですが、昨日、三重県でどうやら昨年と同様の被害の発生が確認されたとの情報が入ってきています。まだその規模がどの程度なのかというのは分かりませんけれども、十分気を付けなければいけないなというふうに思っています。ただ難しいのは、国も含めた専門家の方が分析をずっとやっていただいているのですが、その方々をもってしてもですね、まだ原因の特定に至っていないという状況がありますから、考えられる対策を打ってやっていくしかない状況にございます。そういう中でですね、アコヤガイの配置であるとか、移動であるとか、いろんな現場でのご苦労もあると思いますし、また、強い稚貝の供給であるとか、やれることはどんどんやっていこうと、ただこれをやれば確実に(へい死を)抑えられるというすべがないので、ともかく考えられることはどんどんやっていくということに尽きると思っています。なお、今のところ愛媛県では発生は確認されておりません。

 

(愛媛新聞)

 医療・検査体制の整備ということで、入院患者の受け入れへの協力金とか、受け入れ機関の空床補償などの予算が計上されているが、コロナへの対応によって経営的に厳しい状況にある医療機関が複数あるという話を聞くのだが、そういった状況に対してどのように考えているか。

 

(知事)

 そうですね。これが実はオールジャパンの問題になってきていると思いますので、先般も国に対して要望書が提出されているやに聞いています。病院経営の規模になると全体的には非常に大きな金額になりますので、しかもコロナという問題を受けての国全体の問題になっていますから、そういったところでのアクションが起きてくると信じています。われわれとしては今、目の前にある現場での問題点を解決するというのが県の使命だと思っていますので、その点はきめ細かくやっていきたいと思いますけれども、経営そのものの問題について見ると、国の規模の対応が必要になってくるというふうには思います。(医療機関は)資金繰り支援の対象にはなっていますね。

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