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第47回衆議院議員総選挙の結果に関する知事記者会見(12月15日)の要旨について

ページID:0011308 更新日:2014年12月16日 印刷ページ表示

日時:平成26年12月15日(月曜日)14時00分~14時14分

場所:知事会議室

 

 

(南海放送(幹事社))

 衆議院選挙の結果を踏まえての所感を聞かせてほしい。

 

(知事)

 そうですね、議会でも申し上げたんですけども、与党、野党の勝負事として捉えた場合は、与党の非常に戦略的な勝利だろうな、というふうに思います。ただ実態としてはですね、与党の数、野党の数、それが大きく変わるわけではないので、その点での変化というのは、あまりないのかなと。

 ただ一方で、これは国会の話ですから分かりませんけれども、官邸と党、それから官邸と霞が関。むしろこちらの中での力関係というものが意外とこう影響が出てくるのかなというふうに感じますね。非常に官邸が強くなるのかなというような感じがいたします。

 

(南海放送)

 県内の4つの小選挙区でも、自民党が全議席を獲得したが、この県内の結果についてはどう思うか。

 

(知事)

 今回はですね、何と言うんですかね、突然の解散だったということと、それから争点が非常に、大義名分が見えにくい選挙だったというふうに思うんですね。まあそれも一つの戦略だったのかもしれませんけれども、ただ一般の有権者から見ると、非常に多く聞かれた声というのは、何をもって選挙なの、なぜこの時期にという声は新聞報道やテレビニュースでもよく聞かれた声なんで、そういった戸惑いというものが、有権者の側にはあったのではないかなと思います。その結果ですね、投票率が非常に下がったというのが、その気持ちを如実に表しているのかなというふうに感じました。

 そういう中で、組織の強いところが力を発揮しやすい環境が整って、そして結果がこのようになったのではなかろうかなというふうに思います。さりとて、要は特に経済政策ですね、というものについてしっかりと行っていただきたいなというふうに思います。

 

(南海放送)

 投票率が、初めて50パーセントを切ったことについてはどう思うか。

 

(知事)

 そうですね、国政選挙の場合はいろんな候補者が全国的に同時に出るわけですから、本来いろんな選挙がある中で、最も投票率が高まりやすい選挙だと思います。その結果としてですね、50パーセントを切ったということは、やっぱり、あらゆる政治に関わる人間が果たしてこの投票率でいいんだろうかということに、思いをはせなければいけないんではなかろうかと思います。で、特に国政選挙、衆議院選挙がですね、前々回が70パーセントくらいだったと思います。前回が60パーセント切るくらいで、今回が50パーセントを切ると。10ポイントずつ下がるというのはやはり異常事態だと思いますね。それは、やっぱりあの政治全体の国民との距離感であるとか信頼感であるとか、そういったものが影響していると思いますんで、これはもう与党、野党問わず、国、地方問わず、やっぱり政治に関わるみんなが考えなければならない大きな課題なんではなかろうかと思います。

 

(愛媛新聞)

 今回、伊予市と内子町小田地区が4区の方に編入されたり、小選挙区比例代表並立制という制度自体も含めて、いろいろな問題が出てきたと思うが、その辺りについてはどう思うか。

 

(知事)

 そうですね、制度以前に、やっぱり今回当初から指摘されていたのは、そもそも前回の解散のときに与野党合意事項として、国会議員の定数大幅削減が国民の前で示された上での解散だったというふうに思いますんで、それが実現、実施されないうちの解散というのは、多くの方々にも、おやっという疑問につながっているんではなかろうかと思います。

 今度もそれぞれの政党が、この削減を含めた改革を公約に掲げていますんで、もう今度は待ったなしで議論が進んでいくんじゃないかなというふうに信じています。その中で制度の問題も根本的なことの議論も出てくるかなと思っていますから、それらを踏まえて、おかしなところは改革していったらいいんじゃないかなというふうに思います。

 

(愛媛新聞)

 知事自身としては、そのような問題点はどう考えているのか。

 

(知事)

 そうですね、やっぱり、自分自身というか、有権者、県民の声の中で一番よく聞くのは、重複立候補の問題については、よく話題に出ますね。これはおかしいんではないだろうかというような声は一番よく聞かれます。それとやっぱり、定数削減がなんでできないのかという声、これらがある意味では有権者の方々の多くの声だったのかなというふうには思いますね。

 

(愛媛新聞)

 重複立候補の問題について、具体的に何がおかしいという声があるのか。

 

(知事)

 結局、変な話、この制度が続くとですね、競った場合、どちらも通ることになるんですよ。だから常にどちらも、小選挙区で勝つか、比例で拾われるかっていうことなんで、メンバーも変わらないし、ある意味では、そういう意味での緊張感というのはなくなっていくでしょうね。

 それともう一つは、小選挙区での得票数が極めて低くても、重複立候補によって、さらに多くの支持を得ている人達は重複してなかったが故に落ちても、その人が通って議席を得てしまうとかですね、そういうところにもやっぱり、皆さん、何でだろうという声、気持ちというのはあるんじゃないのかなというふうに感じるときはありますね。

 

(南海放送)

 今回も2区で2万2千票の候補が比例復活するようなこともあったが、こういった事態についてはどう思うか。

 

(知事)

 制度だからこれは認めるということになりますけども、この問題はかねてから指摘をされていたところなんですよね。それこそかつては、埼玉だったと思いますけど、1万4、5千票で通った方もいらっしゃったと思うんです。

 だからその当時から、制度が導入された当初から問題にはなっていましたけれども、それが全く是正されてないということでありますから、こうした大改革のときに、多くの国民の声というものを拾って、こういうところがおかしいんじゃないかという疑問点を受け止めて、全体の改革につなげるという姿勢は必要なのかもしれませんね。

 

(南海放送)

 やはり民意が反映されないということか。

 

(知事)

 そうですね。はい。

 

(時事通信)

 2区で比例復活した元県議の方について、所感や期待することはあるか。

 

(知事)

 議席を得た以上はですね、一生懸命、公約に基づいて頑張っていただきたいというふうに思います。それからもう一つは、今回の全体的な結果を見て、先ほど申し上げたように、与党と野党の数のシェアというのはそんなには変わらないですから、その点はあまり変化がないと思うんですが、官邸と政党、官邸と霞が関、この辺りの力関係がどうなっていくのかということが、これからの注目すべき点ではないかなということが一点。

 それからもう一つは、一方で野党には大きな変化がありました。野党全体ではそんなに総議席数は変わってないですけど、非常に厳しい状況になった政党もあるわけでありまして、そしてまた全体の数で言えば、変わらなかったわけでありますから、これをきっかけに、この制度の下では野党がバラバラでは戦いようがないということが野党議員に突き付けられたんではなかろうかと思います。それであるが故に、どうなっていくのか分かりませんよ。普通に、常識的に考えるならば、野党の再編というものがスタートを切るきっかけにはなっていくのかなというふうには思います。

 

(時事通信)

 官邸と霞が関と党との関係というのは、政策面で何か影響が出てきそうだということか。

 

(知事)

 さあ、それは行ってみないと分かりませんけどね。その辺は出てくるのかもしれませんね。

 

(南海放送)

 維新の党は、前回、日本維新の会で4人立ち、今回は2人だが、約半分の得票を得ており、やはり県内では根強い支持があるように見受けられられるが、この数字を見てどう思うか。

 

(知事)

 これは有権者の皆さんの判断ですから、特別にコメントはないんですけど、もう一度おさらいで言うと、前回は1区で僕の恩義のある方が出られたので、その方にエールを送るという立場でありましたので、今回は、その方が出てなかったんで、前回と違った対応に個人的にはなっています。

 

(日本経済新聞)

 今回の選挙は、アベノミクス総選挙とも言われ、経済政策に注目が集まったと思うが、いわゆるアベノミクスの国民の信頼は、今回の選挙で得られていると見ていいのか、知事はどのように考えているか。

 

(知事)

 信任を得られているのではなくて、期待感があるということではなかろうかと思いますね。アベノミクスの特色というのは、いわば長引くデフレからの脱却というものをまず念頭に置いたと思います。金融緩和と財政出動でカンフル剤を打つ。この二つが実施されたことによって、目に見えて行き過ぎた円高が円安に振れる。円安に振れるということは、輸出型産業に非常に大きな利益が自動的にもたらされる。そういったものがきっと成長につながるということで、動いたということを受けて、期待感が生まれて、海外の投資家が日本の株式市場に買いを入れてきたと、その結果として、株高という現象が生まれたというところまでですから、空気は変わったということで、一定の効果はあったと思います。

 ただこれを本格的な成長軌道に乗せていくためには、第3の矢と言われている成長戦略をどうやって展開していくのか、これは、まだ今のところよく見えていない。選挙前に非常に急浮上した地方創生というのをどう政策的に展開していくのかというような次なる一手が非常に重要でありますから、ハンドリング次第で上向きに離陸できるかもしれませんし、一歩間違えると、負の遺産が残るという大変な結果にもつながるという段階にあると思うんですね。

 ですから、今、申し上げたように、期待感というものについて、投票に行った方の中には思いが生まれているんではなかろうかなと思っています。

 

(愛媛朝日テレビ)

 中央で地方創生の議論が高まってくることに対しては、どのような期待感を持っているのか。

 

(知事)

 これはですね、大事なことは、地方創生の政策を展開するときに、やっぱり上から目線ではだめなんですね。やってあげるという視点での政策展開であったら失敗すると思います。そうではなくて、地方の自立をどう促していくのかというふうなところから地方創生政策を展開すると、非常に将来につながるような結果が生まれるんじゃないかなというふうに思っています。

 

(愛媛新聞)

 先ほど応援の話があったが、今回、他県の方には、与野党問わず応援に行っていたようだが、その辺はどのような考えからか。

 

(知事)

 これも、前々から言っているように、本当に恩義がある方であるとか、本当の友人ですね。それはもう政党問わず、個人で、「この人物は素晴らしい」というふうな自分の思いがある人には自民党の人であれ、民主党の人であれ、維新の人であれ、個人の立場でエールを送らせていただきました。


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