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令和2年度当初予算および令和元年度2月補正予算知事査定冒頭取材(1月31日)の要旨について

ページID:0011292 更新日:2020年2月3日 印刷ページ表示

日時:令和2年1月31日(金曜日)10時00分~10時12分

場所:本館4階会議室

 

 

(あいテレビ(幹事社))

 新年度の当初予算案の編成方針を聞きたい。

 

(知事)

 まず、令和2年度の当初予算の編成方針の基本は、最優先課題である西日本豪雨災害からの創造的復興、これに全力で対応することでございます。それから昨今の社会情勢の変化への対応として、特にこれは公約にも盛り込んでいますが、急速に進むデジタルシフトに対応する5G通信技術活用策の芽出しなどの新施策を展開するほか、公約3本柱の「防災・減災対策」、「人口減少対策」、また「地域経済の活性化策」の取り組みをそれぞれ深化させる施策に重点的に取り組みたいと思います。

 特に本年は、「東京オリンピック・パラリンピック」の開催によって日本中がスポーツの熱気に包まれることが予想されますので、その熱気を取り込みながら直後に行われる「日本スポーツマスターズ2020愛媛大会」を成功裏に導くとともに、サイクリングの振興や国際定期線、4月から台湾便が4便になりますけれども、拡充等によるインバウンド受け入れ態勢の充実のほか、本県ブランド産品の生産体制の強化や販路拡大、また昨年創設いたしました官民共同ファンドである「子どもの愛顔(えがお)応援ファンド」を活用した子育て支援の充実などの重要課題にも的確に対応したいと思います。

 また、国の経済対策に基づく補正予算に即応して、防災・減災対策などに対応する2月補正予算と合わせまして、切れ目のない対策を講じていきたいと思います。

 大ざっぱではありますけれど、予算の規模は、豪雨災害復旧対応などで知事就任以降の最大であった今年度当初予算6,440億円でしたけれども、これに次ぐ規模になるのではないかと見込んでいます。ただ一方で、財政健全化にも十分目配りしながら、メリハリの利いた予算編成を行っていきたいと思っています。

 主な項目について、私の方から、少し触れさせていただきます。

 まず、西日本豪雨災害からの創造的な復興ですけれども、仮設住宅等への巡回訪問などの見守り支援や心のケア、また被災した野村保育所の移転改築、そしてまた、肱川水系治水対策の10年前倒しや新たな計画に基づく堤防整備、また、グループ補助金の中にやむを得ず申請手続きが遅れている事業者がいらっしゃいますのでこの支援、かんきつ園地の再編復旧、また、地元から要望のあった南予復興イベントの開催準備と、こういったことが主な項目でございます。

 デジタル技術を活用した新たな施策展開ですが、5Gを活用した遠隔医療支援システムの構築による愛南地域の医療体制の確保、そして、県内企業による5G通信対応の製品開発に必要な実験環境の整備、また農業や畜産現場において、5Gを見据えたリアルタイムでの指導が行えるシステムの開発、デジタルマーケティングを活用した本県への誘客促進の加速化、こういった点に重点を置いて展開していきたいと思います。

 スポーツ立県の推進ですが、「東京オリンピック・パラリンピック」の聖火リレー等の開催や事前合宿の受け入れ、また先ほど申し上げた「日本スポーツマスターズ2020愛媛大会」の開催、そしてジュニアアスリートの発掘と育成強化に一層力を入れたいと思います。

 防災・減災対策ですけれども、緊急避難道路の整備や、河川・海岸・港湾・砂防施設等の改修・補強、また自主防災組織の中心的役割を担う防災士養成のさらなる加速化。

 人口減少では、官民共同による子どもの愛顔応援ファンドを活用した本県オリジナルの子育て支援施策の充実、まあ2年度が実質的なスタートになると思いますので、例えば、子どもの居場所づくりであるとか、引き続き第2子以降の出生世帯への紙おむつ購入支援、また、不登校児童生徒の学校復帰等に取り組む民間団体への支援なども始めていきたいと思います。また、大都市での移住情報の提供と相談体制の強化など移住者受け入れ態勢をさらに強化したいと思います。そして人手不足が顕著な農林業や介護分野における外国人人材の受け入れ環境の整備にも取り組ませていただきます。

 地域経済の活性化ですが、まず商工・観光分野ですけれども、2年ぶりとなる「しまなみ海道・国際サイクリング大会」の開催に対応してまいります。また、実績の上がりつつある、また営業本部の実績を上乗せするための手法として模索したポータルサイト「愛媛百貨選」の機能強化と、来島海峡大橋を核としたしまなみ海道のさらなる魅力発信、これまではしまなみ全体のPRが主でしたけれども、やはり一番の最大規模である来島海峡大橋に一層スポットライトを当てていきたいと思います。また、4月から増便される台湾便をはじめ、国際定期路線の安定運航に向けたイン・アウト両面からの効果的な施策、そして、完成が年末になるとは思いますけれども、えひめこどもの城でのジップライン等の大型遊具の整備と、隣接するとべ動物園等との連携による魅力向上の推進を図っていきたいと思います。

 農林水産業では、昨年、生産者が賞を勝ち取ったオリジナル良食味米「ひめの凜」の生産拡大支援とブランドの確立に力を入れたいと思います。また、昨日発表させていただきましたが、アコヤガイ大量へい死の原因究明と強い貝づくりの開発支援を強めていきたいと思います。

 医療・福祉ですけれども、これは新たな取り組みになりますが、県内外の医療機関を退職するお医者さん、そしてまたそれと医師不足地域の医療機関とのマッチング支援、プラチナドクターバンクを創設しまして、医師確保対策を図っていきたいと思います。ちなみに県関係でも65歳を迎えるお医者さんが、出生の関係だと思いますけれども、225名今年はいらっしゃいます。そのうち、愛媛大学の関係が85人と、非常に大勢65歳を迎えられますので、この方々にぜひご活躍をいただけないかということで、アプローチをしていきたいと思います。また、県立新居浜病院の建て替え整備、そしてまた、児童虐待防止に向けた医療機関の支援体制の整備を図っていきたいと思います。

 最後に教育・文化ですけれども、新居浜特別支援学校の四国中央市への分校整備を図ります。そして、2年ぶりとなる子ども芸術祭の開催も進めていきたいというふうに思います。

 こういったことに重点を置いて取り組む予算を編成作業の中で図っていきたいと思います。

 以上です。

 

(愛媛新聞)

 2020年度は11月に任期の折り返しを迎える年度でもあると思う。どういった位置付けの予算になると考えているか。

 

(知事)

 あんまり意識していないですね。本当に公約できめ細かくやるべき方向を打ち出させていただいていますので、今のところその公約を作った変動要因は予想通りの展開を見ているので、着々と公約の実現を図っていくというような意識で臨んでいます。

 

(愛媛新聞)

 補正予算の方は臨時会を招集する方針か。

 

(知事)

 2月定例会で先議をお願いしたいと考えています。

 

(あいテレビ)

 新たに取り組まれるプラチナドクターバンク、これは全国的な取り組みか。

 

(知事)

 オリジナルです。

 

(南海放送)

 地元からの要望を受けて検討したというような感じか。

 

(知事)

 65歳を迎えられる方が愛媛大学だけでも85人もいらっしゃるので、それを効果的に活躍願えないだろうかという発想で担当課から出てきた施策です。

 

(八矢副知事)

 愛媛大学医学部が設置された時の1期生の方が65歳になりますので、そういったことをとらえて検討したということです。

 

(あいテレビ)

 イメージとしてはへき地に派遣するみたいな感じか。

 

(知事)

 マッチングのサポートですから、ご本人の意思も確認しながら、こういうところどうでしょうかというようなことをきめ細かく提示していくということになろうかと思います。

 

(南海放送)

 5Gの芽出し予算が組まれているが、庁内でも横断的なプロジェクトチームを作っていたが、そういったものから積み上がってきてできたものか。

 

(知事)

 そういうことです。


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