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令和2年度9月知事定例記者会見(令和2年9月4日)の要旨について

ページID:0011094 更新日:2020年9月7日 印刷ページ表示

日時:令和2年9月4日(金曜日)

 10時47分~11時04分

場所:知事会議室

 

(南海放送(幹事社))

 先月29日には、感染防護対策を踏まえた初の大規模な防災訓練が行われた。今後、台風シーズンを迎える中で、今回の訓練などから見る、コロナ禍における防災・減災対策や救助活動における課題や今後の取り組みはどうか。

 

(知事)

 先般行われました総合防災訓練ですが、伊予市を会場にしまして、地域住民の方や行政、また防災関係機関の方々、103機関で約6,000名の参加をいただきまして実施されました。今回、コロナ禍での初の総合的な防災訓練で、すごい炎天下でしたから心配したんですが、熱中症もなくですね、無事に訓練を終えることができたこと、本当に関係者の皆さんに感謝申し上げたいと思います。今回はですね、伊予市のカウンターパートである八幡浜市が連携した避難所運営訓練、また、自衛隊や警察、消防機関等による救出・救護訓練に加えまして、初めて5Gを活用した情報伝達訓練、それから、消防団広域相互応援協定に基づく合同消火訓練にも、この辺は新たに取り組んだところでございます。正確に言うと体調不良者が1名いらっしゃったんですが、事なきを得て、無事に回復されています。

 特に、避難所運営訓練では、避難者の検温や健常者と有症状者の動線をしっかり区別する、これがまさに感染症対策でございますけれども、これを徹底するとともに、また3密を避けるためのパーテーションや段ボールベッドの組み立て、これも距離を取ったりですね、いろいろな工夫がなされていました。これを実際、住民の皆さんに実施していただくと、また、県ガイドラインに沿った的確な避難所運営が、そういう意味ではできていたと考えておりまして、万一の災害時には、県民の皆さんには躊躇(ちゅうちょ)することなく、安心して避難所の方に行っていただきたいと思っております。

 加えて、昨年の台風15号災害の教訓を踏まえた避難所での電気等のライフライン確保や、これも初めてだったんですけど、大型スポットクーラーというものを実際どの程度の効果があるのかということで、熱中症対策としての活用方法を確認したり、女性やペット同行者など、さまざまな避難者の視点に対応する訓練も実施したところでございます。

 また、戸別受信機等を活用した避難情報の伝達や自主防災組織等の呼び掛けによる要支援者の避難誘導など、これは西日本豪雨災害の時に専門家に検証していただいたものを、さらに手厚くするために実施に移していった訓練でございます。こういったことを実施して、市町、関係機関との連携確認、住民の避難に対する意識醸成など、避難対策を一層推進することができたと考えております。

 ただ、今の段階では、全体を通して概ね着実に実施できたかなという実感はあるんですけれども、これはあくまでもわれわれの実感でありまして、やはり、しっかりとした検証が必要と思いますので、今後、参加者からいただくアンケート調査、この分析、課題抽出、これを改善策にまた結び付けていきたいと思います。専門家にもしっかりと検証していただきます。こうしたことを積み重ねて、コロナ禍における防災・減災対策の一層の充実を図っていきたいと思います。以上です。

 

(テレビ愛媛)

 今回は避難所での訓練が中心だったかと思うが、実際に親戚の家とか、そういったところに避難される方もいらっしゃるかと思う。そうなると所在の把握だとか、避難しているかどうか分からないようなことがあると思うが、そのあたりは何か。

 

(知事)

 そうですね。これは正直言って、この情報把握については、現場に近い基礎自治体で対応が異なるかもしれませんので、ちょっとこの場で一律にこうだとは申し上げることはできません。ただ、それなりにそれぞれの市町が工夫をされているのではないかなというふうに思っております。

 もう少し言いますと、この分散避難、今お話のあった友人や親戚宅、これは3密回避からいっても呼び掛けてきた経緯がありまして、市町においてですね、要支援者等の避難所としてのホテルの活用や体調不良者専用の避難所開設等も考えている市町もあるそうでございます。これは地域の実情によって取り組みが異なってくることだと思っております。県においてもですね、そういう取り組みをサポートしていきたいと思いますし、そのためにも自主防災組織や防災士のリーダーの存在というのは非常に大きいと思いますので、こういったところについては、県の方でしっかりサポートしていきたいと思っております。

 

(あいテレビ)

 関連して、台風シーズンに入ってきて、避難、当然必要かと思うが、なかなか避難行動に結び付かないというのは、ずっとこれまでの課題、大きな課題の一つかと思うのだが、それについて何か考えられていることはあるか。

 

(知事)

 一番の課題は一つのルールに基づいて避難勧告等々が出されても、人間のことですから、自分は大丈夫だという思いを払拭(ふっしょく)しきれないケースというのは多々あると思います。これは本当に「呼び掛け続ける」、「訓練を重ねる」、これをやり続けるしか方法はないというふうに思います。そのために、訓練をしたり、さっき申し上げた自主防災組織、いわば地域単位でのコミュニティによる避難を充実させたりしていくとか、そういう取り組みが必要になってくると思います。

 特に、西日本豪雨災害の時が一つの例だと思うんですけれども、大きな川の周辺にはそれぞれ集落があって、早い段階で常日頃から訓練をし、いざという時はあそこの人は誰が避難所まで連れていくかというようなこともルール化し、決めていた所は非常に速い段階で避難が完了して、全員助かったという事例もありました。逆の事例もあったと思います。そういったこと踏まえると、やはり地域単位でのきめ細かい対応というのは、非常に重要なんだなということを、西日本豪雨災害は教えてくれたのではないかなというふうに思っています。

 

(愛媛新聞)

 ちょっと国政の話になってしまうかも知れないが、自民党総裁選のことでお願いする。ほぼ顔ぶれが決まって、党内5派閥の支持を受ける菅官房長官が優位という情勢もあるけれども、一方で派閥政治が復活するのではないかという見方もある。こうした自民党総裁選の現状について、知事、政治家としてどのように見られているか。

 

(知事)

 これはもう、いろんな事情もあって、あの方式でやるということを党自体で決められたのですから、その中でトップが決まっていくということを、外から見つめているだけのことなんですが。ただ、おとといだったかな、三つの派閥の長がわざわざ記者会見をして、アピールする姿という、あれだけはちょっと違和感を感じましたね。

 

(愛媛新聞)

 違和感というのは具体的に。

 

(知事)

 何か、別にそういうアピールをする必要性が、外から見ると何でかな、というふうに思ったんですけれども。

 

(愛媛新聞)

 総裁選に3候補が出馬表明しているが、もし評価等があればコメントいただきたい。

 

(知事)

 そうですね。それぞれ前も申し上げましたように、個性が違うということは感じますね。

 菅候補については、本当に西日本豪雨災害の時に、これはもう皆さんにもお知らせしたとおりですね、本当に愛媛県のために汗をかいていただき、また、(新型)コロナのクラスターが発生した時も、これもお知らせしたとおりですね、速やかに動いていただいて、機材等を送っていただいたなど大変お世話になった経緯があります。そういう地方のことについて、市議会議員出身での経験もお持ちなので、何て言うんですかね、きめ細かいフォロー、地域の声を聴く姿勢というものを持たれた方ではないかなというふうに思います。

 石破さんは長く挑戦されて、はっきりものを言う、どちらかと言うと防衛関係に強いイメージがあって、何て言うんですかね、知らないですよ、ニュースだけですから実態は、どうしてああいうふうに国会議員の中で、ああいう存在になるかは僕も分かりませんけれども、それでも物を申すということをしなかったら、それこそどこかの独裁国家と同じになってしまいますから、そうした存在というのは非常に大きなものではないかなというふうに思います。もちろん、お二人とも見識はしっかりされているので、どなたがなろうが期待をしたいと思います。

 岸田候補については、今までどちらかというと重要ポストにはいらっしゃるんだけど、ご自身がどういうことをしたいのかというメッセージは、いまひとつ伝わってきてなかったのですが、今回をきっかけに非常に穏やかな方の印象がありますので、思う存分、自分が何をやりたいのかというビジョンを示されたら、個性というのがより見えてくるのではないかなというふうには思います。

 

(NHK)

 昨日、高松で車内に閉じ込められて熱中症になったお子さん2人が亡くなるという事案があったが、知事ご存知か。

 

(知事)

 ちょっと。ごめんなさい。

 

(NHK)

 県内でも、今後そのような事故が発生することもあるかと思うが、県民に注意喚起とかあるか。

 

(知事)

 それはどこかの駐車場で。

 

(NHK)

 親御さんがいなくなった時に車内に残されてそのまま熱中症になったという。

 

(知事)

 これまでも、毎年夏になると、駐車場で窓を閉め切って、車にお子さんやペットを放置して亡くなるという痛ましい事故は毎年のようにあると思うんですね。本当に不注意以外の何物でもない、注意さえ怠ることをしなければ失われる命ではないと思いますので、特に車から降りる時にそんなに暑くなくても、直射日光が当たった場合、極めて短時間ですさまじい気温の上昇があるということをぜひ多くの皆さん、意識をして気を付けていただきたいというふうに思います。

 

(愛媛新聞)

 先日、南予のスーパーのしんばしを運営する会社が事業停止した。多数の従業員を抱えていたり、取引先も多かったと思うが、受け止めとですね、県として対応というのは何か考えているか。

 

(知事)

 今これ、あくまでも民間の調査機関の数字なんですけれども、負債総額も結構な金額になりそうだと。また、債権者はまだ調査中ということしかわれわれ入ってきていません。ただ金額からすれば、納入業者、債権者に大きな影響が出ることも懸念しています。現在は、そういう意味で情報収集を進めている段階でございます。

 もう一つ心配しているのは、少なくとも180名ぐらいの正社員やパートの方がいらっしゃるということを聞きましたので、これらの方々全員が解雇されたと聞いております。県としては、愛媛労働局や商工会、(商工)会議所、宇和島市等と連携してですね、ジョブカフェ愛work、産業技術専門校、こういったところは県の施設ですからフル活用してですね、離職者の再就職の支援というのを行っていきたいというふうに思います。この会社は相当歴史があるようなので、地元でも本当に愛着のある、ファンも多いお店だと思います。だから地元のショックは非常に大きいのではないかなと推察します。何とかこの影響を最小限に食い止められるよう、いろんなことを模索していきたいなというふうには思っています。この段階ではまだ調査中なので何がということではないんですけども、地元の市の意見も聞きながらですね、県でフォローできることはやっていきたいと思います。


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